岡安伸治さんの『播龍』は、おかげさまで好評でした。岡安組の皆さん、どうもありがとうございました。続いて次の日曜は、いよいよ市民参加劇『喜劇 ゴリ押し結婚』の本番であります。下は15歳、上は還暦間近という様々な世代の寄り合い所帯なので、なんだかまるで1つのコミュニティのミニチュアのようです。年齢も仕事もバックグラウンドも異なる人たちがこんなふうに集まって、1つのプロジェクトに参加するというのは、けっこう珍しいケースなんじゃないですかね。私自身、中学生高校生限定とか、在日1世限定とか、世代を限定したプロジェクトは今まで数多くこなしてきましたが、いつか様々な世代が集合した地域ベースのプロジェクトをやってみたいと考えておりましたので、今回はその夢が実現することになります。静岡方面の方はぜひお越し下さい。

内容は、純然たるコメディを目指した、大岡演出初の試みとなっております。若いお嬢さんと婚約して浮かれていたものの、相手が財産目当てだったことに気づき、慌てて婚約を破棄しようと奔走する哀れなおっさんの話です。

10月4日(日)15時開演、会場は静岡県袋井市・月見の里学遊館うさぎホール、料金は500円です。劇場にてお待ちしております。ふらっと来ていただいて大丈夫ですよ。

http://tsukigaku.hamazo.tv/e1911460.html

ちなみにこの後学遊館で大岡が絡む企画としましては、11月に書家・大杉弘子先生のインスタレーションとコラボして、展示をやります。また来年3月には、例年通り亀渕友香先生とVOJAの皆さんにお越しいただいて、ミュージカル仕立てのゴスペルライブを企画しております。地方の公立文化施設にありがちな、あの地味でダサい感じを軽々と乗り越えた企画を連発しますので、どうぞお楽しみに。

ところで、今日はPARC自由学校「連帯のための哲学」で、新右翼の論客・鈴木邦男さんに来ていただきました。つまるところ、信頼に値するのはイデオロギーではなくて人間性だ、という、当たり前と言えば当たり前だけど、でも、とても大事な教訓を胸に刻むことができました。

あと、帰りの電車で受講生の方とお話ししていて、「サブカルと右翼」というテーマは考えるに値すると気づきましたが、それはまた次の機会に議論してみたいと思います。

ああそれから、どうでもいいことですけど、前座トークの中で、須藤久さんの『破邪顕正の浪漫』で右翼思想に開眼したという話も、ぽろりとカミングアウトしてみました。右翼思想っつーか、人としての優しさってことですけどもね。