今日は、仕事で失敗をやらかし、自己嫌悪に陥ってしまった。やれやれ……。まあ、やっちまったものは仕方がない。失敗なくして成功なし、再発を防ぐ方法を考えよう。もっとも本質的には、週10コマに無理があるということなのかもしれないが。来年は、もう少し余裕をもって講義の準備ができるといいのだが。

それにしても、「反資本主義日記」などと題しておきながら、デモに出かけるでもなくストを打つでもなく、勤勉に労働を重ねる日記になってしまっており、失望している読者もおられようか。しかし、これでも私なりに「反資本主義」の道筋を探っているつもりではあるのだ。のんびりおつきあい下さい。

ずどーんと沈んだ気分のまま、夜は近現代演劇研究会*1へ。演劇批評家・佐伯隆幸氏による「大学における演劇的な知と実践の融合」をめぐる発表は面白かった。佐伯さんには、学習院大学の総合講座のゲスト講師に誘ってもらった。主に80年代以降の現代演劇の変遷について語れとのこと。「80年代は野田秀樹、90年代は平田オリザでいこう」との方針を頂戴する。ちなみに平田オリザはICUの学生時代、野田秀樹のエピゴーネンのような芝居作りをしていたというのは、知る人ぞ知る事実である。そう考えると、80年代から90年代へと至る小劇場演劇の系譜は、それなりに“正統”に継承されたものと言えるのかもしれない。