終演後トークセッションにご登場いただく顔ぶれと、テーマが決定しました。TAGTASフォーラムについては、TAGTASさんから情報が来たらまた改めて告知します。

各回とも上演をきっかけとしつつも、うざい演劇論は歌舞伎町ゴールデン街におまかせし、ゲスト各位の人生や仕事や社会認識について、そしてさりゆく2011年について掘り下げる、面白いトークを展開するつもりです。TAGTAS以外のトークは、全て大岡が司会進行を担当します。上演とあわせてお楽しみ下さい。チケットのお申し込み方法など公演の詳細は、『じぱんぐ零年』ウェブサイトをご覧下さい。チケット予約は、大岡にメールしていただいても大丈夫です。

『じぱんぐ零年』終演後トークセッション

●12月27日(火)夜

「自分のことでいっぱいいっぱいな男どもについて」

内田聖子(アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長)

小池菜採(アジア太平洋資料センター(PARC)ビデオ制作スタッフ)

高山リサ(NPO法人カタリバ/通訳・コーディネーター)

新自由主義に抵抗し、人と人とが助け合うオルタナティヴな市民社会の創出に尽力する、女傑アクティヴィスト3名を迎え、現場の経験を語っていただきつつ、なんのかんのと言い訳をしながら資本・国家の横暴を看過し(あるいは資本・国家の横暴に加担し)退屈な現状肯定に終始する、いまどきの男どもの不甲斐なさに、活を入れていただきます。

●12月28日(水)昼(終演後16:00よりスタート)

TAGTAS(Trans-Avant-Garde Theater Association)フォーラム

●12月28日(水)夜

「脱力系より無力系で!」

内海信彦(美術家)

川邉雄(カルチャージャマー)

世界中をさすらい、アウシュビッツにこだわり、アクション・ペインティングを探求する内海信彦氏と、革命家や思想家のアイコンをあしらったTシャツを数々制作し、アヴァンギャルドなグラフィックを描き、運動の現場にも出没するRLL(Radical Left Laughter)のインテリパンクこと川邉雄氏を迎え、徹底的に無力であることを直視することで、却って現実を動かす力を持ちうるかもしれない、アートの不可能性/可能性について考えます。

●12月29日(木)昼

「2012年に待ち受けるとんでもないこと」

楢原拓(劇団チャリT企画・演出家・劇作家)

鳴海康平(第七劇場・演出家)

風刺精神に富んだ社会派コメディで人気を博する劇団チャリT企画の楢原拓氏と、チェーホフ『かもめ』でワールド・ツアーを敢行した第七劇場の鳴海康平氏を迎え、演劇人の想像力をフル活用して、過ぎゆく2011年を総括していただくと共に、なにかとんでもないことが起こりそうな気がしないでもない2012年を、極めて無責任に予想していただきます。

●12月29日(木)夜

「がんばるな!日本」

中島浩籌(法政大学・河合塾COSMO講師)

清水唯史(CUATRO GATOS・演出家)

臨床心理の専門家でありながら、安易に「カウンセリング」に頼る風潮に警鐘を鳴らし、「心」を管理・統制する社会機構を批判する中島浩籌氏と、演出家でありながら、「かぶき者」を気取るロマンティシズムを棄却し、社会機構と共犯する演劇の制度性=暴力性を批判し続けてきた清水唯史氏を迎え、「励まし」や「癒し」の空気を充満させる、現在の日本の息苦しさについて考えます。