今日はGPでした。メイクアップして衣裳を着けたら、さらに迫力が増して、なかなか良い作品に仕上がったという気がいたしました。明日は、袋井パワー、静岡パワーが炸裂することでしょう。

モリエールの戯曲のやりやすい点は、基本的に登場人物が立って会話している設定になっており、かつ、場所の指定が明確でないということです。つまり、どの場面も好きなように料理できるので、それだけに、演出家の技量が問われます。色々と趣向を凝らしてありますので、お楽しみに。

これは初めて告白することですけれども、私の演出方法は、けっこうピーター・ブルックの影響を受けていますねえ。つくづくそう思いました。銀座セゾン劇場で観た『テンペスト』の感動が、未だに尾をひいているようです。以前アヴィニヨンで観た『シズエ・バンズィは死んだ』もやはり感動しました。演技方法はブレヒトからインスパイアされたものなので、ブルックとは違いますけれど、でもまあとにかく、ヨーロッパから多くを吸収したことは間違いがないですね。そろそろヨーロッパに対して反撃しなければならないのですが、今回の『ゴリ押し結婚』は、それだけのクオリティを備えているように思います。SPACで演出した『大人と子供によるハムレットマシーン』と、双子のような関係にあるのではないかな。

さて、今から明日の前説のネタをネットで拾い、当日パンフの原稿を書き、明日の進行をもう一度検討しなければなりません。3時間くらい寝られるといいな。頑張ります。