『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社)刊行記念連続トークセッション@京都「疾走する女神たち」終了!


私の初の編著となる『21世紀のマダム・エドワルダ』が光文社から刊行されたのを記念し、連続トークセッションを開催しております。去る6月4日、京都のCOTTAGEで、『疾走する女神たち』と題した第一弾を開催しました。

トークセッション@京都 フライヤー

会場となったCOTTAGEは、恵文社一乗寺店さんがプロデュースするスペースです。恵文社一乗寺店は、面白いセレクトの書店と、ワクワク感に溢れた雑貨店と、ギャラリーと、そしてイベントスペースのCOTTAGEが一体化して、とてもお洒落で魅力的な空間でした。関西に住んでいたら絶対入り浸ってしまいます。
 

21世紀のマダム・エドワルダ

撮影:早川智彰

自ら受付を担当する、キュートなブブ・ド・ラ・マドレーヌ女史。
 

撮影:早川智彰

撮影:早川智彰

COTTAGEの壁には、ブブさんがデザインした、エドワルダ人形の原画が展示されました。この原画はこの後、トークセッション@静岡、@大阪でも御覧いただけます。どうぞお楽しみに。
 

撮影:早瀬道生

撮影:早瀬道生

前半は、ブブさんと大岡によるトークセッション「ファシズムは誘惑する!」。最近ブブさんが参加している、ヘイトスピーチへのカウンターから話は始まり、文学や映画が描く、娼婦たちが「疾走」するイメージは、むしろ、ヘテロ男性が娼婦に託したファンタジーを逸脱する運動性として捉え返したい、とブブさんが発言し、最後には、疑似恋愛ゲームとしてのセックスを楽しめない、いまどきのヘテロ男性たちの精神的貧困に話は及び、これが排外主義の温床にもなっているのではないか、と大岡がしめくくりました。
 

撮影:早川智彰

撮影:早川智彰

撮影:早瀬道生

撮影:早瀬道生

後半は、仲野麻紀さんとヤン・ピタールさんによるユニット「Ky」によるライブ「音の内的体験」。エリック・サティからオリジナル・ナンバー、そしてエジプトの音楽までが、麻紀さんのサックスとヤンさんのギター/ウードで奏でられ、エキゾチックにしてアヴァンギャルドなアレンジに酔いました。彼らが志向しているのは、たぶん〈大陸〉の音楽なのでしょう。思えばヨーロッパもまた、ユーラシアという〈大陸〉の外れに位置する文明圏なんですよね。オリエンタル/オクシデンタルという対立を越えるものとして、〈大陸〉がある。その〈大陸〉を軽やかに吹き抜ける風が、「Ky」の音楽なのだと思いました。
 

撮影:早川智彰

撮影:早川智彰

COTTAGEのカウンターには、麻紀さんがフランスから持ってきてくれたワインやおつまみが並べられ、終了後も、皆さん舌鼓を打ち、にぎやかな時間が続きました。大岡は、お客様にご挨拶申し上げつつ、生まれて初めて、著作にサインというものをいたしました。
 

撮影:早川智彰

撮影:早川智彰

改めて思いましたが、本を作るというのは、面白い経験ですね。本は、舞台とはまた違った求心力を持っているものなのだな、とつくづく感じました。トークをしていて「この話は、詳しくは書いてありますので、後で読んで下さい」と補足できちゃう感じも、その時その場の一発勝負に賭ける舞台とは、ずいぶん違います。人類の知のアーカイブに、ほんのちょっぴりだけれども、何かを付け加えることができたという誇らしさ。そのことを読者の皆さんから寿いでもらえる喜び。新聞や雑誌に原稿を書くときのあの孤独感とは、またちょっと違った感覚が得られるということを、今回初めて知ることができました。

連続トークセッション、第2弾は、2015年6月16日(火)@静岡「気分はもうファシズム」宮城聰 ✕ 大岡淳。第3弾は、6月18日(木)@東京「神なき世界を生きるために」大澤真幸 ✕ 片山杜秀 ✕ 大岡淳 ✕ Ky(仲野麻紀+ヤン・ピタール)。そして最終回となる第4弾は、7月3日金@大阪「共存するためのレッスン」ブブ・ド・ラ・マドレーヌ ✕ 樋野展子 ✕ 大岡淳。大阪の詳細は近日中に告知しますので、今しばらくお待ち下さい。各会場で、皆様の御来場をお待ち申し上げております。