ココリスでワークショップをおこなう。


どんな仕事も全力投球!と意気込んでみたものの、薄利多売の非常勤講師業で稼げる額は知れている。レギュラーの仕事をこなすだけであっぷあっぷなのに、イレギュラーの仕事も次々に入ってくるため、体力的に限界が来て風邪を引いてしまい、大学の講義を休講にする。学生の皆さんどうもすみません。でもねー、安いんですよ講師料。イレギュラーの仕事なんかやらなくて済む程度のお金をもらえれば、こんなことにもならないんですけどね。でも、別に講師料引き上げてほしいと要求する気など全くないです。こういう仕事がもらえただけでありがたいと思っていますし、大学はこれからマーケットが縮小していくわけだから、個々の労働者の要求など呑む余裕は皆無でしょうし。だからまあ、たまにセンセイがぶっ倒れるようなことも起きます。仕方ないです。そういうことです。

ということで休息をとり、午後から復帰。予備校で「パフォーミング・アーツへの招待」ゼミ。土方巽、三島由紀夫、谷川雁、鈴木忠志と続いて、今日は細江英公。しかし参加者諸君が少し動きたいという要望を出してくれたので、前半は人間タブローを作るワークショップをやって、生な現実を撮影するのではなく、人為的にドラマを創造して撮影するという細江英公の世界に、ちょっとだけ近づいてみる。後半は、先日復刻発売されたばかりの写真集「鎌鼬」を鑑賞。

夕方、恵比寿に移動し、藤田壱九の新会社ココリス(http://www.coccolith.jp/)が主催するワークショップ(かな?)「アウトプット・スクオーラMIO」のスペシャル講師に招かれ、演劇ワークショップをファシリテーション。しかし今日の場合は、方法は確かに「演劇」なのだが、「夢と成功」というお題に沿って設計してあるので、本当は「演劇ワークショップ」とはちょっと違ったタイトルをつけたいところである。大阪のまつぞう(松田裕樹)さんが「演劇」という名称を早々と放棄したのも、よくわかる気がする(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/9907/index.html)。

ボアールのフォーラム・シアターの構造を大胆に改造して簡略化した、オリジナルのワークを最後に用意してあり、全体がこの最後のワークをうまく成立させるために配列されているというシンプルな設計であったが、最後のワークが思いのほかうまくいったので、一安心である。ワークショップ・ファシリテーターを引き受ける場合、毎回初めて試すオリジナルのワークを入れるというのが私のポリシーであるが、予想以上の成功を収めたときの喜びはひとしおである。今日も、参加者の皆さんの積極性と向上心が、素敵な結果を生んだと思う。おかげで打ち上げのお酒がおいしかった。