亀渕友香&VOJAゴスペルライブ@月見の里学遊館、無事終了いたしました。例年にも増して充実した内容で楽しませて下さった、亀渕先生とVOJAの皆さんに、改めて感謝申し上げます。とりわけ、第1部の亀渕先生のソロが感動的でした。どうもありがとうございました!

各方面、仕事遅れていて申し訳ないです。これから順次対応します。

おかげさまで、私が担当したミュージカル・パートも好評だったようです。自分で言うのもなんですが、可愛らしい小品に仕上がっていたかと思います。大岡の、原作を脚色するスキルも、これで方法論として確立しましたな。振付は、バレエの文法をもっと勉強しなければなりません。音楽も、せめて小中学校で習ったことを思い出さねば(笑)。つーか、本気でミュージカルに取り組む決心がついたですよ。これから頑張ります。

今回上演した『賢者の贈り物』なんて、テーマはもろに「貧困」なんですけれど(現代版の「ポトラッチ」と言ってもいいですな)、こういう題材を扱って何の違和感もないくらい日本経済が衰退してしまったという事実に、改めて慄然とさせられました。これまでも私は「階級」とか「貧困」とか「革命」とか、そんな題材ばかり扱ってきて、それゆえにこれまでは浮きまくっていたわけですが、米国発の金融危機が日本の労働者階級にまで波及して、ついに、私がやりたいことをやっても浮かない時代が到来したかのようです。社会状況が悪化すればするほど有利になっちゃうというのは、我ながら、因果な商売ですなあ。基本的に「狼が出たぞ」って言い続けているだけなんで、そりゃまあ本当に狼が現れてくれた方が信憑性が増すってものです。もちろん「狼が出たぞ」って指摘が冗談で終わる方がいいに決まっているんですが。

いやー、しかし、上演時間わずか20分とはいえ、ちゃんとミュージカルをやるのはチューインガム過激弾『言葉は風にのって』以来なので、9年ぶり!ですよ。まさかこんなに間が空くとは思っていませんでした。そうた君が大学に進学する前に、みやび・そうたの名コンビでミュージカルをやっておきたかったので、念願叶って本当によかったです。VOJAとの共演ということで、見世物としては一応プロの水準を提示しなければならず、ふたりも私もこれまで感じたことのないプレッシャーを感じつつ迎えた本番でした。昨年の反省を活かしたので、ライブ全体にうまく溶け込んでいたと思います。

2010年度はゴスペルオペラ!を制作します。そして次なる目標は、みやび嬢が高校卒業する前に、上演時間1時間くらいのミュージカルを制作することですな。これをプロトタイプとして、いくらか自律的に商売ができる形を作っていきたいのです。さらにその先に描いている夢があるんですが、この間ある業界人に喋ったら「絶対失敗する」って馬鹿にされましたので、却って闘志が湧いてきました(笑)。