ということで、「はてな」ブログに復帰しようと決めたわけですが、「はてな」はしばらく留守にしていた間に仕様やらオプションやら色々変わっていて、慣れるのに時間がかかりそうです。以前、オンライン上でだけおつきあいさせていただいていた皆さんは、お元気なのかしらん。巡回することすらしなくなっていたので、また一軒一軒訪ねてみないといけないですね。

ここ数年ミクシィに撤退しておりましたが、インターネット・ヘビーユーザーであることに変わりはなく、いわゆる有名ブロガーの方々の更新は、欠かさずチェックしておりました。そんなブログ・ウォッチャーにとってこの間の最大の事件は、女番社長レナさんと、太田龍さんが亡くなられたことでしたけれども。今も、「世に倦む日々」「きっこのブログ」「ネットゲリラ」「二階堂ドットコム」「株式日記と経済展望」「カトラーのマーケティング原論」等々、右も左もとりまぜて、主に社会派のブログを楽しく読みまくっています。また、メルマガなら「田中宇の国際ニュース解説」や「国際評論家小野寺耕一の政治経済の真実」を欠かさず読んでいますし、渡部昇一氏のファンクラブに入会して、会員限定のニュースレターを楽しんだりもしております。ネットも有料のしかけが増えたので出費がかさみますが、よく考えたら80年代の雑誌文化全盛期は、情報を入手するのにひと月あたり何千円も使っていたわけで(『ぴあ』とか『ロッキングオン』とか『ビックリハウス』とか『シティロード』とか)、そう考えるとネットで貴重な情報も無料で入手できたこの10年間が例外だったということでしょうね。

ところでこれだけ羅列すると、いったいオマエの主義主張は何なのだと叱られそうですが、右でも左でも愛国心のある人にはシンパシーを感じます。改めて自己紹介をしておけば、私の場合、思想は右で存在は左、というのがポリシーであります。

で、様々なブログを読んでいて改めて思ったのですが、つまるところ、ブログの魅力とは一にも二にも文体だなあ、と。内容も大事ですが、ブログ読者は、ブロガーの人柄に触れることを楽しみにしているところが大きいんじゃないですか。ブログには顔写真が出ているわけではないし、正体すら明かしていない人が多いわけで、そう考えると、この人柄というのは文体を通して伝える/受け取るしかない。裏返せば、ネット上で読者をひきつける文体を工夫できた人は、主義主張の如何に関わらず、人気サイトを作る必要条件を手に入れることになりましょう。そしてこれって、当然のことながら、書籍で必要とされる文体とは微妙に異なるでしょうね。特に左のきっこさん、右のネットゲリラさんの文体は、読者に中毒症状をもたらすワンパターンで、実に見事ですね。

そうすると私の場合、べつだんアクセス数を上げるぞ!なんて考えているわけではありませんが、それでもまあ、こうやってたまにエントリーするからには、文体はどうしようかな、とやっぱり考えてしまうわけで。以前のログを見ると、文末は基本的に「ダ・デアル」体でやっていたわけですが、ミクシィでは逆に「デス・マス」体でやっていました。再開するに当たって、既にこうやって「デス・マス」で書いているわけですけれど、とりあえず「デス・マス」に切り替えてみようか、と思っています。

もともと、やわらかい文体ってのが苦手でして。しかし、これまでシャープで硬派な文章を目指してきた割には、よく考えてみたら、とりたてて主張したいことがあるわけではないのでして。強いて言えば、ただただ世の中をからかってみたいという、それだけでして。そういうブログにしていこう……かな。