藤田直哉氏、来静! 12月20日トークセッション連続開催!!


SF・文芸評論家の藤田直哉さんを静岡にお迎えして、12月20日に、イベントを2本連続で開催します。ぜひお越し下さい!

 

* * *

 

ふじのくに芸術祭2015(第55回静岡県芸術祭)
新しい社会のためのビジュアル・コミュニケーション

 

あらゆる動画は革命的である。

 
ふじのくに芸術祭2015「学生アートフェスティバル」の関連企画として、静岡県内の学生たちが制作した映像作品の上映と、映像文化と地域文化のクロスオーバーについて考察するシンポジウムをおこないます。成長依存から脱却し、地方回帰を志向し、持続可能性を課題とする、現在生まれつつある〈新しい社会〉は、映像表現というコミュニケーション・ツールを、これからどのように活用していくのでしょうか?

●日時
2015年12月20日(日)13:30~16:00
静岡県立美術館 講堂
入場無料・予約不要

●プログラム
第一部 県内学生による映像作品の上映
第二部 シンポジウム「新しい社会のためのビジュアル・コミュニケーション」

●パネリスト
古田 祐司(ふるた・ゆうじ)
CGディレクターとして、太陽企画、NHKエンタープライズにてCMや大型博展映像の企画・制作に携わる。作品は米国CG学会SIGGRAPHでの招待上映(1993~1995)、MTV Station IDコンテスト優秀賞(1995)、マルチメディアグランプリ・アーティスト賞(1999)他で受賞。現在、静岡文化芸術大学教授。2013年にゼミ学生と卒業生、学外アーティスト達と共に“過激なアマチュアイズム”を標榜する先端映像研究チームMASCOTを組織し、新たな映像表現の可能性に挑んでいる。

藤田 直哉(ふじた・なおや)
評論家。1983年、札幌生まれ。東京工業大学価値システム専攻博士(学術)。二松学舎大学、和光大学非常勤講師。著書『虚構内存在 筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(作品社)、笠井潔との対談『文化亡国論』(響文社)、共著に『ビジュアル・コミュニケーション 動画時代の文化批評』(南雲堂)、編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版、近刊予定)など。

●司会
大岡 淳(おおおか・じゅん)
演出家・劇作家・批評家。1970年兵庫県生まれ。現在、SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、ふじのくに芸術祭企画委員、静岡文化芸術大学非常勤講師を務める。主要演出作品に、スコット・ジョプリン『トゥリーモニシャ』(月見の里学遊館)、上杉清文・内山豊三郎『此処か彼方処か、はたまた何処か?』(SPAC)、大岡淳『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』(SPAC)等。編著に『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社)がある。ウェブサイトhttp://ookajun.com/

●会場
静岡県立美術館 講堂
静岡県静岡市駿河区谷田53-2
○JR「草薙駅」から静鉄バス「県立美術館行き」で約6分(料金100円、20~30分間隔)
○JR「静岡駅」北口から静鉄バスで約30分
○JR「東静岡駅」南口から静鉄バスで約20分
○静鉄「県立美術館前駅」から徒歩約15分、または静鉄ワンコインバスで約3分(開館時間中は20分~30分間隔で運行)
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/access/

●主催:静岡県、静岡県文化協会、静岡県教育委員会

●後援:朝日新聞静岡総局、産経新聞社静岡支局、静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、日本経済新聞社静岡支局、毎日新聞静岡支局、読売新聞静岡支局、共同通信社静岡支局、時事通信社静岡総局、NHK静岡放送局、テレビ静岡、静岡朝日テレビ、静岡第一テレビ、K-mix(順不同)

●お問い合わせ:静岡県文化政策課/静岡県文化協会
TEL 054-221-2254 FAX 054-221-2827

※12月16日(水)~ 20日(日)10:00~17:30(入場は17:00まで)、静岡県立美術館・県民ギャラリーで「学生アートフェスティバル」を開催しています(入場無料)。

ビジュコム_1

ビジュコム_2
 

* * *

 

藤田直哉✕大岡淳トークセッション
ゆるアーティストの時代?

 

「文学」も「芸術」も、既に失効した制度=物語だとすると、
その先に現れるものは――

 
テクノロジーに助けられ、インターネットを介し、誰もが気軽に「自己表現」でき「情報発信」できる時代。文学や芸術においても、プロ/アマの境界が崩れ、創作に携わる人々の「ゆるアーティスト」化が進行しています。
このように、21世紀の文学や芸術は、細分化・多様化してゆく小さなコミュニティの中で、人々が互いに認め合うためのコミュニケーション・ツールに変貌していくのでしょうか? あるいは、そんなポストモダン状況においてなお、「作者」の特権性を保持し、国家や社会や世界に対する批評性を発揮するモダンな文学や芸術に、延命する余地が残されているのでしょうか?
「前衛のゾンビたち―地域アートの諸問題」(『すばる』2014年10月号掲載)で、地方におけるアート・イベントの可能性と限界を鋭く指摘し話題を呼んだ、SF・文芸評論家の藤田直哉と、先頃SPAC新作『王国、空を飛ぶ!~アリストパネスの「鳥」~』の作・演出を担当して好評を博した、演出家・劇作家の大岡淳による白熱のトークセッションを、お見逃しなく!!
 

ある意味で現代の美術とは、過去の革新的で前衛的なものが、同時代的な「叛逆」の大衆的な機運に支えられないまま、精神を失い、その形式だけが歴史の中に積み重ねられ、その廃墟の中で、かろうじて生き延びているものなのかもしれない。前衛のゾンビたちが跋扈し、死に向き合うための鎮痛剤を作りあっているのかもしれない。それが現代であり、それを肯定するべきなのかもしれない。それが「現代性」だとして、肯定する理屈を作り上げてもいいのかもしれない。
しかし、それでは、ぼくは、物足りないのだ。
藤田直哉「前衛のゾンビたち――地域アートの諸問題」より

だが「位相‐大地」の後には「もの派」、『此処か彼方処か、はたまた何処か?』の後には「アングラ演劇」という「有名」なモードが続いたし、マンガも商業化され、到底「無名性」を特徴とするジャンルとは言えなくなった。それどころか今や、誰もが「アーティスト」になりたがる時代であり、その根底には承認欲求がある(大野左紀子『アーティスト症候群』)。「無名性」を生きる人々が「有名性」を渇望し、我先に「自己表現」を発信する現在の状況を鑑みれば、我々はなお、芸術(家)を特権化する近代の圏域を一歩も逃れていないと言わざるをえない。
大岡淳「石子順造の転回――近代芸術批判のアポリア――」より

 

●日時
2015年12月20日(日)19:00~21:30

●会場
スノドカフェ七間町 
〒420-0035 静岡市葵区七間町7-8 ※JR静岡駅から徒歩13分
電話054-260-6173  http://www.sndcafe.net/

●料金:1500円(1drink付)

●ご予約・お問い合わせ:クリティカル・エンタテインメント(大岡淳)
メール ookajun@gmail.com 電話 080-1050-7233

ゆるアーティスト1

ゆるアーティスト2