明日、1回きりの本番を迎える「秋風とピストル」の予告編として、戯曲の一部を紹介します。こんなことをやっております。

エミ    あの、夕飯の当番を、またすっぽかしそうな気がするから、先手を打とうと。……何言ってるかわかんないですよね。

レイコ   お夕飯、作るんだ。

エミ    はい。

ショウジ  お母さんは?

エミ    父も母も、働いているんで。夕飯は、兄貴とあたしが交代で作ってるんですけど。

レイコ   今日は、お兄さんの番なんだ。

エミ    はい。

レイコ   そーかー。それは、大問題だね。

エミ    兄貴は、たぶん悪気はないんですけど、ほんと、バカ野郎なんで。気をつけてないと、あたしが損するばっかりだから。でもこうやって探してる時点で、もう時間を損してるんですよね。あああああ、なんで十代の男ってバカしかいないんだろ!

レイコ   あはははははは。

エミ    おかしいですか?

レイコ   いや、同感同感。あたしもそう思ってた。

エミ    ですよね?

レイコ   うん、バカばっかだ。

ショウジ  え~~~?

2005年の現在を活写する芝居として作ったつもりなのですが、果たしてどうなることやら。明日観に来られる方、どうぞお楽しみに。