宿泊込みで2日間にわたるワークショップ、「はままつ演劇&人形劇 創造と交流のワークショップ・ウィークエンド」が、無事終了しました。怒涛の2日間でしたが、大成功だったと言っていいと思います。仕掛け人のたけちゃんご苦労様でした。いい仕事をしましたね。

在野の人形劇の研究家(と言っていいのかしら?)である藤原玄洋先生と大岡のふたりがファシリテーターとなって、同時並行でワークショップを進め、同じ題材で発表をおこない、おまけに人形劇のレクチャーと演劇のレクチャーまでくっついてくるという、大変に贅沢なイベントでした。演劇の人たちが人形劇の何たるかを知り、人形劇の人たちが演劇の何たるかを知る、実に刺激的な機会になったのではないかと思います。『ゴリ押し結婚』と並行して準備せねばならなかったのでちょっと大変でしたが、頑張った甲斐がありました。

私自身、藤原先生のワークショップをちらちら覗き、また本日2日目の「はままつ演劇・人形劇フェスティバル オープニング・イベント」での人形劇の発表やレクチャーを拝見して、人形劇の奥深さを改めて痛感し、本当に勉強になりました。また、演劇と人形劇という2つのジャンルを並べてみると、これだけ世界が広がるということを知って、なんつーか、クラクラと眩暈がしました。滅多に思わないことですけど、自分が舞台に携わっていることの幸福をかみしめました。いやだって、舞台に携わって損したと思うことの方が、ふだんは多いからさあ、正直言って(笑)。

また今回、アマチュア人形劇の担い手であり、磐田市の市議会議員でもある、八木邦雄さんとお近づきになれたのが、非常に大きな収穫でした。八木さんとは、これから長いおつきあいになると思います。偉大な先達に対して失礼な物言いかもしれませんが、いいタッグが組めそうな予感がしています。

また、藤原先生のお弟子さんである、わけみずえさんという素敵な人形遣いさんが、もうひとりの講師として来て下さったんですが、この方と出会えたのも、やはり大きな収穫でした。わけさんには、いずれ何かお仕事をお願いしようと勝手に思ってます。

あと、富士市の高齢者劇団チャレンジャーの方々と知り合うことができたのも、とても嬉しい出来事でした。彼らとも、いずれ何かやってみたいですな。

以上は、全て東京ではできないイベントであり、東京ではありえない出会いでありました。既に私は静岡をメインの仕事場としていますが、これから改めて地方を拠点として、各地で地域に根を張って、地道ながらも意義ある活動を続けておられる方々との間にネットワークを形成し、日本の文化状況を変えていこうという決意を新たにしました。これから、大岡の仕事はさらにスケールアップするでしょう。自分の人生を取り巻く潮目がとうとう変わったという実感を抱く今日この頃であります。